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機会を知れば判断できます

先日お預かりしたパネライの時計。



昔、自分もパネライの時計を使っていたことがあるのですが、
改めてケースの大きさに驚かされます。
今回はB品番(2000年頃)製造のルミノールマリーナ。
この頃はこの手のムーヴメントをOP.IやOP.IIと言われますが、
ムーヴメントにユニタスのものを使用し、
この後スワンネックを追加したOPムーヴメントに変更されます。
大まかなところの違いはほとんど無いので、
メンテナンス性の高いムーヴメントの一つと言えます。

今回はオーバーホールと外装の新品仕上げ、
中を開けるとゼンマイ交換が必要。
さらに当店取り扱いのパネライ用の革ベルト交換の依頼を受けましたので、
オーバーホール¥25,000+tax、
新品仕上げ¥10,000+tax、
ゼンマイ交換¥6,500+tax、
ベルト代(これから選ばれます)。
10年近くメンテナンスをしていなかったので正直大掛かりな修理にならないか心配でしたが、
思っていたよりも金額はかからないで済みました。

このようなエボーシュムーヴメント(汎用ムーヴ)は比較的メンテナンスしやすい。
なぜなら内部のパーツは比較的手に入れやすいからです。
ゼンマイや一部のパーツであれば今のところ問題なく交換できます。
しかし外装にダメージがあった場合は別の話。
特にパネライのように特徴的なリューズガードは破損するとメーカー修理必須。
恐らく部分修理はパーツ代+工賃が掛かるのでかなりの金額が予想されます。
オーバーホールもセットなら工賃はかからないかもしれませんが、
その修理代の合計金額は相当なもの。
そこにベルトも純正を選んだら…
そこそこの時計1本は買える金額になります。

今回はユニタス製のムーヴメントだったのでゼンマイも交換できますが、
これが自社開発P.~シリーズとなればオーバーホールはできてもパーツは手配できません。
時計を買うときに何の機械を使っているのかは要チェック項目です。
買ったはいいけど後々あまりにも莫大な修理代が掛かるとなれば、
あまり良い気分ではありません。
でも時計は何をどこで買っても修理は絶対に必要なもの。
必ずメンテナンス費用やベルトなどの消耗パーツがいくらくらいなのかは確認して、
時計の購入を検討された方が良いですね。

とは言え汎用ムーヴでもメーカー修理は金額がとにかく高い。
でも修理代が高いからと言って直さず箪笥の肥やしにしてしまうのは…時計が可哀そう。
お持ちの時計で修理にお困りの方、
先ずは修理のご相談にぜひぜひお越しください‼

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