思い出の味・門前仲町

東京・下町で知らない人はいないであろう「弁慶」。


昔住んでいた家の近所にある寒い日につい食べたくなるラーメン。

 

脂多め、味濃いめ、麺太めの確実に身体によくない感じしかしない。さらに凄いのが、あまりの脂っこさに食べている途中に意識が飛んでしまいそうになるという。

友人と名付けた名前は「トリップ系ラーメン」。

数年前の写真で恐らく脂がキツイせいかネギで脂を薄める裏技まで考えてしまう。

決して美味しくはない、店の中も脂で床が滑る結構な汚さ。

だけどついつい行きたくなる中毒性。

 

さらに作る人によって微妙に味が違う。

昼から夕方の痩せたオジさんだと少し物足らない、

夜にしかいない「百貫デブ」という昔懐かしいスラングが似合いそうな通称・ブタ野郎。

彼が作るとめちゃくちゃ絶妙。

全てにおいて完璧すぎるトリップラーメンが食べられる。

しかも何だか美味しく感じる。

 

恐らく相当量のラーメンを食べ、研究し尽くした努力の人に間違いはない。

ブタ野郎という完全な悪口を誉め言葉として捉えてくれそうな懐の深さを感じる。

しかし職人気質なのか話しかけてもガン無視をされるので、

そこは気にしないでほしい。

 

そんな思い出の味を久しぶりに食べたくなるような今日の寒さ。

もし彼がまだ働いているのであれば今夜は間違いなくトリップしたい気分だ。

今年も残り僅か。

年内に東京に行くことがあれば訪れてみよう。